世界で3番目に大きな砂の島であるモートン島は、海だけでなく陸上にも多種多様な固有の動植物が生息する貴重な自然の宝庫です。砂質土壌という過酷な自然条件に適応した独自の生態系が形成されています。
過酷な砂の環境に適応した植物群落
モートン島の生態系は非常に繊細で、栄養分の乏しい砂質土壌や、ティーツリー(メラレウカ)の樹液・タンニンが溶け込んだ独特の酸性水(琥珀色の淡水湖など)に適応した特殊な植物群落が発達しています。
内陸部には、幹に独特の模様を持つスクリブリーガム(Scribbly Gum)やピンクブラッドウッド(Pink Bloodwood)といったユーカリ属を中心とする広大な森林地帯が広がっています。一方、海岸沿いでは耐塩性に優れた海浜植物が砂をしっかりと根で固定し、風や波による砂丘の浸食を防ぎながら、他の植物が根付くための基盤を作り出しています。
また、島内には先住民族が古くから食用や薬用として利用してきた「ブッシュタッカー(伝統的な野生植物)」が約64種確認されており、現在もエコレンジャーによるエコスタディツアーなどを通じてその知恵が紹介されています。